地球暦2014に思うこと

2014年版の地球暦が始まりました。太陽系と同じく、基本の構図は同じですが、毎年テイストが変わってきています。今年はどんな風に1年が表現されているのか、楽しみです。

地球暦に思いをはせて、地球暦と農業について考えてみます。

地球暦は、普通のカレンダー(グレゴリオ暦)やいわゆる旧暦(太陰太陽暦)など、地球から太陽や月などの天の動きを観察して得られた暦ではなく、宇宙空間(例えば北極星)から太陽系全体を眺めたときに、 1年かけて地球が太陽の周りを回っている動きをそのまま写し取って暦に現したものです。

通常使われているカレンダーは、正確にはグレゴリオ暦といい、そもそもも今もなおキリスト教カトリック協会の正式な暦です。3000年使い続けてもほとんど 誤差を生じないという狂いのない暦法に最大の特徴がありますが、例えば元旦に天文学的な意味はなく、太陽の動きや地球の運行という概念ではなく、計算や機械で時間を管理することに便利な暦法と言えます。この暦法がなかったら、人工衛星や探査機を宇宙に飛ばすことができないでしょう。

日本は明治6年の改暦まで世界でも最先端の太陰太陽暦を使い、太陽の動き(二十四節気)と月の満ち欠けという2つのテンポの異なる自然時計を使いこなしていました。太陰太陽暦では毎年元旦の位置が変わり、1年の長さも変わるのですが、それは太陽の周りをある程度正確に回る地球の公転と、その地球の動きに変化をもたらす月のつくる地球自体のグルーブに人間も合わせるために人間が編み出した高度な知恵だったのかもしれません。1年の長さが同じでなくてはならないのは人間都合であって、今年は1年が長いっていう年があって良いし、その次の年は月の割には季節の進みが早いってことになります(元旦が立春より遅く来るため)。そういう緩急があるのが自然なのでしょう。

生態系の生き物や季節を経て育っていく作物は、カレンダーをみて育っているのではなく、地球のグルーブ・自然の緩急に乗っかって育っており、農事っていうのは本来はその中に流れを見出し、実践のなかでグルーブを感得し、呼吸を合わせていくものなのでしょう。

江戸時代までは複数の時間軸を使えていたはずなのにグレゴリオ暦になれてしまった現代人には旧暦は使いにくくなってしまいました。グレゴリオのカレンダーは1年という時間をMonthに区切り、さらに1日ずつに区切ることで、昨日や明日の出来事や予定は分かりやすくなったものの、今日は1年のうちの何処であるのか、この間の出来事から今日までがどのくらい離れたのかを見渡すには適していないように思います。なにせ先月は破り捨ててしまいますし。
暦の数だけ地球の運行があるわけではなく、地球の運行は1つしかありません。1つしかない運行をどう区切るかによっていくつもの暦になるのです。破り捨てたらなくなるのではなく、全てはつながって今となり、今が積み重なって未来になります。そんな時間のつながりのなかで物事を見れるようになることが人類の希望のように思うのです。

地球暦は地球の運行を正確に写し取ったものであり、地球号の運行時刻表あるいは時間を空間上の位置として記した地図・ロードマップです。それはグレゴリオ曆と同じような正確さを持ちながら、月のグルーブも取り入れた区切りを見出すことができる暦です。月の動きに伴う区切りも人間がつくり出した区切りも全てを乗せて地球は今日も動いています。その地球を丸ごと受け止める暦が地球暦なのだと思うのです。

地球暦の発想で自分自身の農業を眺めるということは、1年を俯瞰して今日の農作業に当たるということになります。
3ヶ月後、半年後に自分はどこにいるのか。地球暦では3ヶ月後は90度先の宇宙空間であり、半年後はあの太陽の向こう側 です。1年を見据えたなかで今、何を優先すべきかを考えます。あるいは、自分から世界をみるのではなく、世界の動きのなかに自分の農業があると考えてみます。
自分事を地球事の一部と捉えることで、分かりにくい経済の先行きもワケの分からない政治の動きも地球事の連なりの中で全て無関係ではなく自分事とつながっていると分かるように思います。そこには境界や限界はあるようでない。
自分事はどんな展開をしていくのか、大方針や大見通しも、仲間や地域での協働もより広い視野で捉えることになると思うのです。紆余曲折はあって当然。そもそも地球自体が紆余曲折によって軌道を維持し、月に揺り動かされながら動いているんですから。紆余曲折は問題じゃない。地球の歩みそのものだ。
これって希望なんじゃないかなと思うのです。

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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