ハクサイ苗

ハクサイ苗を育苗中。よく見ると手前(ハウスの中側)より奥(ハウスサイド、外に近い側)の方が幾分生長が早い。ハウスサイドの方が涼しくてハクサイには好適だし、風が当たって光合成が促進されるという理由だろう。
ハクサイ苗配置変え130826
今は僅かな差だけど、このまま育苗を続けると大きな差になってしまう。そこでこの時点で苗箱を移動させて、小さいものは外側、大きいものは内側に移した。この手間が大事だなと思うわけです。

さらによく見ると、研修生がタネまきしたものの発芽率はわずかに低い。また子葉に奇形が出ているものがある。これは深播きしたため。
指で播き穴を開けるときに、「深すぎないように」と教えはしたけれど、爪先などで深いくぼみが出来てしまうことがある。わたわたは播種するときに凹みに落ちてしまった種子はちゃんとレスキューしながら播くが、ただタネを落とすことだけしか考えていないと、タネがどこに落ちたかには無頓着になってしまう。深い凹みに落ちたことは目に入っていても、それがどうなるのか?という意識が働かないのだ。

発芽しなかったセルにはわたわたは必ず3粒落ちて3つ発芽しているところから苗を移植する。1穴でも欠株があると、その周囲の土の乾き具合や温度・湿度が変わり、苗の揃いに影響してしまうのだ。移植のタイミングも今しかない。

不発芽を植え替える作業をしようとしたときに、2粒播いているから1粒くらい発芽不良になってもいいのでは?とか、苗数は余裕を持ってつくっているから植え替えしなくても大丈夫では?っていう人もいた。

苗の揃いや光合成の環境についての理屈は上記の通りであるが、作業手間上は、わざわざ時間を割く意味があるのかという意見もあっていいかもしれない。


しかし、

わたわたは、発芽出来なかったらタネが可哀相だなと思うし、揃って育つことがハクサイ流の育ち方であり、育苗する意味であるのに数が足りているからやらないというのは不自然だな、あまりに人間目線だなと思うのだ。
育苗環境もハクサイにとっての自然で在るとしたら、その育苗に心を向けてハクサイの立場、その場の自然がどうなっているかに最大限の配慮をすることが作物と一体になって農という場をつくることだろうと思う。

そもそも、発芽しなくても大丈夫という発想をすること自体が、「何故不発芽になったのか」と自らの技能レベルの振り返り、フォームチェックをする意志がないことを示している。そういう人は、その後に生育が不揃いになったとしても、「何故苗の揃いが悪いのか」の原因を遡って洞察することが出来ないだろう。

観察力や思考力というのは知識や経験の量の問題ではない。作物へ向ける意識や心の在りようだと思うのだ。

苗箱を移動させながら、こんなことをハクサイの姿を具体的に説明しながら、技術と心について語りたかったのだけど、こういう日に限って、研修生らは休みだったり、たまたま居合わせなかったりするのだ。

それも本人の意識の問題であろうし、そういうチームの意識や研修環境をつくってしまっている自分の意識の顕れでもある。現象をもって真実と観るべきである。

自らを正し、心していきたい。

コメント

ごもっともです。
これに同じく正していきます。
2013/08/28(水) 00:16:51 |URL|どひ #- [編集]
メモメモ。
2013/08/29(木) 10:44:45 |URL|ばかぼんのぱぱ #- [編集]

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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