土壌改良

波田の街づくりを考える会みんなの野菜畑プロジェクトで使う畑の酸性改良をしました。苦土石灰800kg。Namiさんと二人で手まきし、管理機で土に混ぜ合わせました。

ちなみに苦土石灰は天然資材(苦灰岩を焼いて粉にしたもの)です。有機栽培にももちろん使えます。

なぜ800kgもの苦土石灰が必要なのか?
それはこの畑は長く水田として利用されてきて、ここ3年くらいは休耕していた圃場なのですが、先日穴堀り調査をして、土を採り、分析に出した結果、酸性化が進んでおり、塩基(ミネラル)欠乏ということが分かったからです。水田は水を張ってしまうので、酸性土壌になっていても、水を張ることで酸性による害は回避され、イネは育つことができますが、野菜は酸性で育てるのは困難です。
また酸性土壌では肥料もちが悪くなり、土壌が養分を保持し、調整してくれる働きも弱くなり、機能が発揮しにくくなります。

酸性になっているということは、塩基類のうち特に石灰(カルシウム)と苦土(マグネシウム)が不足しているということ。土には塩基を保持しておく力があり、その保持力(CEC)に対して8割くらいを目安に塩基を補うと、多くの作物にとって好適なpHとなることが知られています。

で、どうやって適正なpHになるまで塩基類を補うか?というのが、土壌-苦土石灰緩衝能曲線というのを作成する方法です。これはその畑の土と施す資材とを少量で実際に反応させて、pHなどがどのように動くかを見てみるという最もシンプルで確実な方法。この曲線は畑ごとに違う固有のものなので、基本的に畑ごとに作成しなければなりません。
緩衝能曲線
この畑の場合、800kg/10a・10cmを施すと、pH(KCl)が5.6になることが分かりました。
ちなみに石灰と苦土の比率も大事なのですが、この畑の場合、石灰/苦土バランスは良かったので、両方をバランスよく補充できる資材として苦土石灰を使うことになりました。もし苦土だけ補充とか、石灰だけ補充ということになれば、また違った緩衝能曲線が必要になります。

この畑はほぼ10aなので、そのまんま800kgとなったわけです。

この畑はどの辺も平行でない四角形なので、均一に撒くのにだいぶ苦労しましたが、もし撒き斑があって、苦土石灰が倍量落ちたとしても、緩衝能曲線からその場所のpHが6を越えてしまうことはないようなので安心なのです。

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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