霜と苗管理

今朝は-0.9℃まで下がり、霜が降りました。警戒していた昨日より下がりました。放射冷却はおそろしい。Happy village farmの苗床も+0.9℃まで下がっていましたが、苗は無事でした。昨晩は苗を移動させていません。何故かというと、日中に霜対策を思いついたのです。思いついたというよりも、当たり前のことに気づいたということ。作物のことを考えずに温度のことしか考えていないと、どうやって温度をキープしようかという発想にしかならず、こんな当たり前に思い至らなくなるのだから、自分を振り返らねばなりません。現場に向き合う姿勢が、現場から学ぶ、作物から学ぶに徹していなかったのだなと思います。作物への向き合い方だけで出来る対策をとった上で、今日は移動させるとか、ろうそくを用意するとかの話になるはずですね。穀雨後の普通の低温ならこの当たり前の管理だけで、基本的には大丈夫だと思います。この間の雪の翌日だとダメでしょうけど。

さて、その当たり前の方法とは、水管理で霜から苗を守れるというもの。前日の日中のかん水を控え、鉢土や作物体内の水ポテンシャルを下げます。どこまで下げられる(乾燥させられるか)は、天候と苗の顔色を観て判断します。

そして、気温は下がっているが、まだ夕方の陽のあるうちに、作物の上からさっと散水し、不織布をかけてハウスを閉めます。かん水のEM活性液や光合成細菌が入っているとなお良し(水ポテンシャルが下がる)。
これによって過度に乾燥してしまった苗があっても、転流に必要な最低限の水分は葉から吸収できます。
不織布下の水蒸気圧を上げ、さらに不織布は余分な水分をとり、不織布を通して蒸発した水分がハウス内の相対湿度も高めます。

夜間、外が低温になってくると、まずハウス内面が結露し、これが凍るまでの間は潜熱でハウス内は0度がキープされます。もしさらに低温になっても、苗自体が凍る前に不織布の水分が凍ります。当然、不織布があると放射冷却で苗付近の温度が下がってしまうことはなくなります。また苗自体も乾燥刺激によって低温などのストレスを自ら回避するためのスイッチが入っていて、夏野菜とはいえ一時的な低温には十分に耐えられます。

作物そのものの耐性を高めること、そして水の三態や放射冷却とは何かという自然の原理が矛盾なくつながって機能を発揮するように、水管理、ハウス開閉・不織布をかけるタイミングをとること。当たり前のことでした。

理屈で、科学的知識でもこうやって説明できるけど、説明できるから思いつく・できることなのではなく、作物がどんな状態なのか、そこにはどういう原理が働いているのか、そこに農的に働きかけることが何をもたららすのか、作物に正面から向かい合うことで気づくことが大事なのです。乾くと大変だから、ただ水をやるという一部一時だけを見ていたのでは気づかない。水を見て、作物を観ずになってはいけない。そこに道理が通っているかという見方をしていくことが肝要と思いました。

とある完熟ピーマン品種のF2集団に緑色の下胚軸のものを発見。
カブリエルイエロー
アントシアンの合成遺伝子の欠落か、抑制因子がある模様。頻度からすると、単因子劣性ではなさそう。重複因子型かな。これは思わぬ拾いものかもしれない。わくわく。

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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