1人1人が1つ1つに

今日は朝から大忙しの1日でした。朝一で職場の苗管理でかん水と換気。そして7:30から波田のまちづくりの会メンバーたちと、みなでやろうという畑の候補地を視察。そして8:30に下の子Cをスポーツ少年団軟式野球の練習へ送りに行き、9:00に波田支所前で、神奈川やまゆり生協のYさんと待ち合わせ。Happy village farmの3箇所の畑とわた家でお話&山形村そば集落のそば幸さんで一緒に昼ご飯。Yさんとは、Happy village farmの栽培の話というよりも、人間と自然との向き合い方や人と人との関係とは何だろうか、どう捉えるのかという話が中心であったように思います。Yさんとは近い現状認識や意識の持ち方を感じました。組織の拡大ではなく、組合員が如何に活性化するか、自分たちが今をつくっているを自己認識し、何のために集まっているのか、私はどう関わっていくか、そのスイッチを入れていくことという点は、信州ぷ組の目指すところとも一致していると思われました。わたわたブログも少しその意識形成に役立ててもらっているという嬉しいお話もいただきました。

昼食後Yさんと分かれ、わたわたとNamiさんは一路松本へ。もう少しで市街地へ入るっってというところで、わたわた、手に激痛。あいたたたた・・・・。と同時に、「しまった、昼の苗の様子見をしてくるの忘れた」と波田へ一旦戻り、職場の育苗ハウスへ。「ちゃんとわたわたにメッセージ送ってくるのは、えらい苗たちだぞ。」っていうか、忘れるなよ、わたわた!(--#)
苗は無事でした。朝の管理がばっちりだったわけです。

再び松本へ向かい、中央公民館Mウイングへ。ここでドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べもの」を見ました。自農センターの研修生たちも来ていました。
映画はフランスで製作されたものであり、遺伝子組み換え種子と農薬をセットで販売する世界企業モンサントの戦略、その展開における数々の嘘、強引な広める手口を取材で明らかにしていくというものでした。メキシコのトウモロコシ在来種の遺伝子汚染、パラグアイでの伝統的なコミュニティで普通に暮らしていただけの村人たちが、農薬被害を受けている姿など、悲惨な事態が進行していることが映し出されました。とても重たい映画でした。

触れられてはいませんでしたが、TPPなどの貿易自由化というのは、こうした大規模農業を推進するのです。選ぶのは消費者とか(実際にはアメリカではGM原料使用という表示が禁止されており、これが基準になる以上、消費者は選べなくなる仕組みなのですが)、日本は高級果物や米、野菜の輸出で生き残ればいいという発想をする人は、その仕組みが世界で何をもたらしているのかを考えないし、知ろうともしないのだろうと思います。世界の動きについては不問とし、自分のたち振る舞いのことしか考えない、そういう思考方法はモンサントがやっていることとなんら変わらないなと思いました。
モンサントの映画
映画の後、松川村在住の有機農家宮田さんの講演がありました。日本での遺伝子組み換え作物の現状、農薬を使う農業の問題、TPPの問題、放射能汚染にどう立ち向かうかといった内容で、安全な食を求めるには、消費者の意識が大切なので、是非国内農業、有機農業を支援して下さいという結びであったと思います。時間が限られたなかでいろいろ話をされたので、モンサントの映画を深める場にはならなかったように思いました。

日本ではいくつかの遺伝子組み換え作物が既に認可されていますが、商用栽培はまだ行われていません。反対運動や消費者が「遺伝子組み換えでない」を選ぶ傾向が強いことが分かっており、いくつかの試験場ではモンサントと組んで野外圃場試験まで行ったものの、遺伝子組み換え作物の実用栽培に至っていない現状なのです。そのためか、安全な食というテーマだったので、放射性物質による汚染やネオニコチノイド農薬の話になってしまったようです。これには少し残念でした。

というのも、皆、モンサントの映画をどう捉えたら良いか、あまりに重く、消化不良であったと思うのです。世界でこれだけのことが起きていて、いったい私たちに何ができるのだろうかと。

闘う? 誰と? どのように?
モンサントの手口は汚いです。でも彼らはとても賢いし、権力と結びついている。それに打ち勝つということは、国家権力や外国を相手に喧嘩するようなものです。また未来に、もしモンサントが落ちぶれることがあったとしても、別の企業がもっと巧妙に同じ事を繰り返すことだってある。

モンサントの実態、FDAのついている嘘は知らなければならない。
でも悪いのはあいつらだ。悪をやっつければいいというロジックで、人類はモンサントのような発想と諸行が人間社会に出現してくることを脱却できるのでしょうか。
だから、闘う? 誰と? どのように? という問いが必要だなと思うのです。今日は本当はこれを深めなければならなかった。

モンサントは本当に賢い。徹底的にその国の権力構造や制度の特徴を研究し、効率的な手段をとってくる。
アメリカはロビー活動の国。政府関係者や弁護士がモンサントやその関連企業との間で人事交流してくると、規制組織内に開発企業の意向が反映でき、それに基づいて政策をつくることができた。
ヨーロッパはそうはいかないが、反対につながる研究者や研究組織を政治的に潰した。
南米は民主化が次々進行していくなかであれば、不在地主の大農場に密輸で遺伝子組み換え作物の種子がいつの間にか作付けされている状況をつくった、
日本は試験場で技術がつくられてから農家に公開・指導されるから、まず国や県の試験場を落とす。といった具合に実情に合わせて展開してくる。

そういう比較から、この国の栽培技術というものがどのようにうみだされてくるのかという構造、特徴を私たち自身が客観的に知っていくことが必要だと思うのです。自分たちのことなのに日本についてさえ、その制度や政策の方向性や意思決定は分かりにくい。そんな分かりやすくない状況を放置している私たちがいるとも言えます。

またTPP賛成を言う人は言うに及ばず、TPP反対を言っているかもしれないが、マクドナルドに子どもを連れて行く、買い物は100均を利用する、近所の金物雑貨店よりはホームセンターが安いので使う。こういう買い物をしているときに、それが何をもたらしているのか、普段、私たちは考えようとしないと思います。誰かを生かすことにもなれば、苦しめることにもなってしまう。それが私たちが生きていくということです。もともとそのつながりというのは片時も切れるものではないのに、なぜ私たちは他人に無関心になる/なれるのでしょうか。

複雑に絡み合う様々な関係によって、私たちは生かされている。この世界のつながり、私につながる時間のつながりが私を今、ここに存在させている。そうやって皆がここにいる。そろそろ、私たちはこのことに気づくべきときに至っていると思うのです。

無関心に陥る絡繰り、それは自分だけという我。我とは個々を認識するための仕組みであるのに、個々は孤立した存在であると思い込むのです。だから他人や自然に無関心になれるし、つながれないから、認められたい不安から、身近なものを所有したくなる、欲が止めどもなく出てくる。そうした感情や欲を検証せずに垂れ流しにする感覚。闘う本当の相手はこれなのです。

モンサントと同じロジックで生きないことです。

私たちは孤立無縁なのではなく、常にこの世界のネットワークに生かされて、意味があって、存在している。
そのように世界を観るとき、人に対して、出会いに対して、出来事に対して、湧いてくるのは感謝・リスペクト。
自分がかけがえがないように、誰かも必ずかけがえがない。そういう感覚で人とつながり、当たり前の社会をつくること。1人1人が日々の一つ一つと真っ当に向き合って行くだけです。地味ですが、学習会や事実を知ることと同じく大事なこと、日々をどう生きるか、生きる姿勢として示すことです。そしてこれが当たり前の人の在り方としていく。1人1人の一つ一つ、瞬間瞬間がその模範になる。それが唯一の道だと思うわけです。

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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