アンパンマンを学べ

今朝の出来事です。じのうせんたー職員は数名を除いて、事務室の一つに集まっていました。集まりが終わって、みんなが事務所からわらわらと出て行きました。ちょうど、そのタイミングで宅配便の業者さんが玄関に現れました。
わたわたは事務室の奥にいました。普段、宅配の荷受けはパート契約の事務員さんが主にやってくれるのですが、朝のその時間ではまだ出勤していません。そういう時にはわたわたが窓口対応をすることが多いのですが、廊下をみると、人がたくさんいるので誰か荷受けしてくれるだろうと思って見ていました。

しかし、みんな玄関を素通りするのです! 

そこに荷受けをしてもらおうと業者さんが立って待っているのに、10人くらいの人はまるで関心を示さずに素通りしていく。

わたわたには全く理解できない光景でした。

ありえん!

わたわたはすぐに事務室を飛び出していきました。
ら、僅差で、1人だけ、先に荷受けのサインをしてくれていた職員がいました。
彼は普段は外部団体とのやり取りを主な仕事にしている人でした。
当たり前の対応ですが、少し救われた気持ちになりました。
そして荷受けし、大量に届いた印刷物を運んだりして片付けました。
それは出張で不在の職員が担当している荷物でした。


わたわたは正直ショックでした。


何人かは、普段、人前で、自然農法を説いている人たち。
みな経済優先から環境を重視する暮らしや経済へのシフト、自然を育む農業や食の大切さを世の中に普及しようという目的でここに勤めているはずの人たちです。

なぜあんなに無関心で素通りできるのか。

宅配便を受けるのは自分にはカンケーない仕事?
誰か事務の人がやるだろう?

そういう心で素通りしたとしたら、いやそれすら考えないほど無関心で素通りしたとしたら、
その心は、人の健康や地球環境には無関心で自分の欲や利潤だけを追い求めている人と何ら変わらないだろうと思うのです。こんな精神性の人がどんなに自然農法やら土の話やタネの話なんかしたところで、人を心から感動させることはできないだろうと思いました。

少なくともわたわたは、あの状況で玄関を素通りする人の話なんか聴きたくない!

外の人から見れば、この事務所内の人は誰でもここの窓口なわけです。逆の立場で自分がどこかの事業所を訪ねていって、玄関で「御免下さい」と言って待っている状況で、目の前をそこの職員が見向きもせずに通り過ぎていったらどう思うのか。宅配業者さんは慣れているかもしれないけれど、人の感覚としては、「何かご用ですか?」なりの声かけするのが当たり前のことでしょう。その一言の声かけが、その事業所の印象を代表するのです。たった1人の対応であっても、「あそこの事業所の人は親切」という印象になるのです。

どんなに理想を語ったり、難しい理論を難しく説明できても、それが何のためなのかが禍事な発想からであったなら全く伝わらないばかりか、話を聞いた人の印象を悪くするだけです。それは理想や理論を汚す行為になってしまう。

禍事とは、自分の理屈や経験の正しさを表現したいだけであったり、世の常識(と自分が捉えているもの)への単純な反発心だったり、社会を変えてやるという発想であったり、それらすべて相手不在の発想のこと。その状況や時の流れを考えず、自分目線、我先の心で物事や人に向かう態度のことです。ベースに自分を存在させているこの世界への感謝がないから、自分は居るのが当然。考えたいように考え、しゃべりたいようにしゃべり、生きたいように生きている。だから、基本的に人に関心が向けられない。

ここの言う自然農法も同じなのか? 何のための自然農法なのか、その発想がどこから出てくるのかを問いたいと思いました。目の前に困っている人がいたら、まず人として手を差し伸べることではないのか。1人1人が自然農法を、この事業所を担っているという自覚があったのなら、誰が代表してもいい、窓口やってもいい。心が本当に調和的で人と分かり合い、分かち合う心であるのなら、言葉は不十分でも伝わる、どんなに難しい話をしても人は聴いてくれるし、理解できなくても感動は伝わる。そしてファンになってくれる。そういう世界が本物じゃなかろうかと。

立派な大義や理想が語られる正義の名のもとに起こされる戦争。自分たちが正しい、正義や真理の担い手であるという幻想があると、人は思考停止になって、自らを振り返ることができなくなってしまうと思うのです。立派な理想のために仕事しているのだから、それで十分なんてことはない。それは人のうえに爆弾落として聖戦と言う発想と同じなのです。

アンパンマンはバイキンマンがどんなに卑怯な手段を使っても、それをやっつけることを正義とするのではなく、まずお腹を空かせている人を助けるよ。その次は「やめるんだ、バイキンマン」と言います。最後はバイキンマンのUFOをやっつけるけど、バイキンマンに直撃のアンパンチ当てることはないよね。

アンパンマンを学んで欲しいね。

で、一連を通して、わたわたに湧いてきた結論は「有り難いこと」です。
10名余の素通りは「あり得ない」行為です。
それだけに、このことを通して、ここの精神性の根っこに巣くっているある種の思考停止が見えました。
それはとても有り難いことなのでした。

コメント

コメントフォーム

  • URL:
  • 本文:
  • password:
  • 非公開コメント:
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

わたむすび

最新記事

プロフィール

わたわた

Author:わたわた

わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示

カテゴリ

月別アーカイブ