信州ぷ組根岸農園視察会

信州ぷ組の2012年度視察会の幕開けとなるねぎし農園視察会がありました。根岸くんは信州ぷ組メンバーですが、群馬県沼田市利根町でトマトを中心に農業をしています。いつも長野県での勉強会に遠い道のりをやってくる根岸君ですが、彼の圃場の様子は話や写真でしか見たことがなかったので、いつか視察に行きたいと思っていました。

忙しい時期だし、ぷ組の皆に呼びかけるものの、まぁ、わたわた1人でも行って、様子をビデオに撮ってきて、皆で冬に見れればいいなって思っていたら、ナント5名ものぷ組員での視察会となりました。みんなトマト作っているので、にわかぷ組トマト組(笑)。さらにわたわた職場の野菜コースで研修している研修生2名と信州風土や河辺さんファミリーも同行して総勢11名での賑やかな視察会となりました。

しかも当初日帰りの予定だったのですが、河辺さんの粋な計らいで、嬬恋村にある山小屋(河辺さんがオーナーの1人で参加しているセルフビルドの別荘)に前泊できることになり、前日夕方からの企画となりました。
そこでさらに、どうせ嬬恋まで行くのならということで、参加メンバーの1人、嬬恋村までの途中にある長野市のFarm SHIMODAさんのトマト畑をプチ視察させてもらうトマト連続視察の旅を企画しました。

Farm SHIMODAさんにはわたわたが育成中の品種が試作されています。
試作トマト1farmShimoda
紅旬より暴れにくく、結構作りやすい感じに見えました。果実品質も良いようでした。果実がでかすぎるという傾向もありましたが(^_^; Farm SHIMODAさんの圃場条件は、千曲川の後背地なので、沖積土壌です。地下水位が高く、トマトに草勢がつきやすい傾向にあり、生殖生長や果実肥大へバランスを傾けにくい傾向があります。試作品種はこの点では使いやすいのかなと思われました。

Farm SHIMODAさんを視察後、お風呂の代わりに松代温泉に入り、河辺さんと合流して、新地蔵峠・鳥居峠越えで嬬恋村へ向かいました。

河辺さんの山小屋は、気持ちの良い森に囲まれたなかにありました。14家族で共同で建てた別荘で、とてもいい空気が流れていました。
夕飯は皆で持ち寄った野菜を使って作りました。
集まった野菜たち 山小屋の夕食
わたわたもハッピービレッジファームのレタスやミズナを持って行きました。あと、夜中に突然作ったマヨネーズ。Farm SHIMODAさんのトマトが彩りを添えています。野菜のみの料理、メインは河辺さんから提供していただいた自家製トマトソースをつかったスパゲッティ。お腹いっぱい食べました。豊かな食事でした。
夜は夜更けまで話し込もうと思っていたのですが、わたわたは早々に寝袋へ・・・・。眠かったんだもん。

で、翌朝嬬恋から沼田へ移動。赤城山の北東側、尾瀬の方へ進み、利根町老神へ。
赤城山
ねぎし農園から赤城山を望む。右の方に見えるのが赤城山です。

トマトは5月定植。3段目が開花中でした。
ねぎちゃん
説明するねぎしくん。彼とわたわたとのつき合いは今年で13年。彼は高校卒業後、わたわたが以前働いていた種苗会社に研修生としてやって来て、1年半くらいトマト栽培を中心に研修しました。わたわた研修生第1期生なのです。

わたわたもねぎし農園に来たのは初めてです。
ねぎミニトマト
整然とトマトが植わっています。
ここの土の特徴は、土というより「軽石の砕けたもの」なのです。立地も台地の上であり、水はけが抜群過ぎる条件。ここまでは水を控えめにしていくものの、ここからは毎日かん水をして草勢を維持していく礫耕のような栽培となります。

ミニトマトの品種はイエローミミ。結構癖のある品種です。暴れやすく、品質を高めようとすると低収量コースに陥りやすい品種を、観察からポイントを見出し、うまく栽培が出来ていました。ようやくここまで出来るようになったと彼は言っていました。以前見せてもらった昨年の栽培の写真とはかなり違った草姿でした。これまでの栽培の問題点や圃場の特徴を総合的につかんで、栽培全体を見渡せるし、今のトマトの状態を細やかにみることができているなと思われました。
ちょっと暴れ出す(急速に草勢が強くなり、メガネ茎化する)兆候もありましたが、それもちゃんと把握していて、対策は講じていたし、わたわたのアドバイスともかみ合う話も出来て、この品種の癖についての認識が深まりました。こういうトマト栽培の細かくて深い話、通じるのっていいね。

こちらは大玉。FarmSHIMODAさんで見たのと同じわたわたの試作品種です。品種間差がはっきり分かりました。
試作トマト根岸農園
ねぎし農園の標準品種は桃太郎8(エイト)なので、それと比べるとだいぶ大人しく見えます。株数的にこちらに合わせるわけにはいかないので、エイトをちょうど良く栽培すると、こちらは球肥大に木が負けるかもしれません。
食味はそれなりに自信がありますが、ねぎしくんや親父さん(ねぎパパ)の眼鏡に適うかどうか(^^*)。ねぎしくんには、単純に品種の差というより、栽培管理の影響の差という見方をしてもらえるので、ありがたいです。

通路は雑草が生えていません。わざわざ除草作業をしているのではなく、軽石の土では、管理作業であるく際に生えてきた雑草を足でざっとこすれば除草になってしまうそうです。本当にところ変われば技術が変わるですね。そして収穫が始まるまでには除草シートを敷くそうです。

ねぎし農園は親父さんの代からトマト20年近い連作ですが、土壌消毒などをしなくても特に土壌病害は出ないそうです。課題は後半の草勢維持。CECが低いので地力がつきにくい。追肥をうまくやっていくことがポイントですが、追肥をより効果的に効かせ、さらに生育全体を下支えできる地力をつけるには、11月下旬からの積雪が始まるまでにライ麦を播き、地下にライ麦根による有機物供給をすることかなとアドバイスをしました。その期間の冬作緑肥では地上部の草量は十分にとれませんが、地下の耕起されない層に麦根を残し、そこを微生物が住み着く拠点にすることができます。そこにトマトの根は絡んでいくし、トマトの根が残り、また麦の根が絡む。こうして見えないところに根のネットワークが出来ていくと、液肥の余った成分はそこに回収されて、作物の根との相互作用で栄養として利用されるようになる。これが地力でしょう。それは土だけ取りだして、構造を壊して、有機物を篩い出した残りの土を実測しても捕まえられないもの。せっかく連作が効く土になっているのだから、トマト栽培を通して、地力が育つようにしていくと良いと思われました。


さて、ねぎパパにはあえなかったのですが、往復3時間かけて出荷に行っている愛車トラックを見せてもらいました。
ネギぱぱトラック
どう見ても農家のトラックじゃないでしょ(笑)。ピカピカだし。

コメント

視察ツアーお疲れ様でした。
やっぱり、バリバリの農家さんを見させていただくことは大切だと実感しました。
ぷ組のメンバーの広さに感謝です。
あのトラック、農家用では無いですね。趣味です。
2012/06/25(月) 08:06:50 |URL|信州風土や #- [編集]
> 視察ツアーお疲れ様でした。
> やっぱり、バリバリの農家さんを見させていただくことは大切だと実感しました。
> ぷ組のメンバーの広さに感謝です。

良い視察でしたね。帰りに波田まで戻って、ITOさんは、わたわたファームの露地トマトも視察して帰りました(^-^*)。


根岸くんの家は、私のの生家(専業農家)の昔の雰囲気に似ていて、何だか懐かしいなと思いました。
2012/06/27(水) 08:41:51 |URL|わたわた #- [編集]
はじめまして、
千葉県八千代市勝田台の
居酒屋菊富士本店店長秋山正彦と申します。
今日、市場の八百屋さんからすすめられて、
根岸農園のフルーツミミ購入しました。
試食させていただいたら、
とても甘くて美味しいかったです。
これからもおいしいトマトよろしくお願い致します。
2012/09/03(月) 12:36:33 |URL|菊富士本店 秋山正彦 #- [編集]
秋山正彦さま

はじめまして。根岸君のイエローミミ、ご利用ありがとうございます。
ブログでも紹介しているように、土の力を把握し、品種の特徴をつかみ、本当に愛情込めて育てています。
これからもよろしくお願いします。
2012/09/03(月) 21:24:59 |URL|わたわた #- [編集]

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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