速成ボカシの撒布

今日は良い雨が降りました。畑の土も、野菜たちも、豆たちも喜んでいます。
地のものたち:「待ってました〜っ」、雨:「お待たせ〜」って感じで結びついて、わたわたも嬉しい。

昨日の夕方は、今日の雨を活かそうということで、カボチャ畑に米ぬかの速成ボカシを撒布しました。
速成ボカシ
速成ボカシとは、勝手に名付けた名前で、人によっては生ボカシという表現をする人もいます。
要は、水と微生物を加えて、いわゆる嫌気ボカシのような配合をするけれど、発酵熟成させていないボカシのこと。
微生物を糠などの易分解性有機物に染みこませ、その酵素や代謝産物を土壌微生物よりも一歩先にとりつかせておくことで、その後の土壌生物の取り付きや分解に対して、方向付けをしようという意図で使っています。また風が少々あっても、水分を30%ほどに調整してあるため飛び散りにくいのです。

うちの速成ボカシは、納豆1/3パックをブレンダーで水に溶かしたもの、米麹をブレンダーで水に溶かしたもの、豆乳、砂糖、ドライイースト少々、塩少々を混ぜて半日プレ発酵させたものにEM活性液を混ぜた菌液を作り、米ぬか1袋(15kg)に対して4.5Lほど混ぜ込み1日寝かしたものです。ドライイーストのおかげでパンの生種のような香りになってました。

これをカボチャ畑のエンバクの条間に100kg/10a相当を撒き、Qホーで表土1cmに混和しました。
速成ボカシ撒布1 速成ボカシ撒布2

施肥量としては窒素成分2kg/10aちょっと切るくらいでしょう。表土への混ぜ込み作業で雑草も巻き込まれるので除草も兼ねてます。土の表面でボカシが土や雑草を巻き込んで二次分解するので、土がカビの菌糸で固まります。カビは麹(アスペルギルス)、リゾープス、ムコールの仲間が生えることが多く、時にトリコデルマやペニシリウムが生えることもあるようです。トリコデルマやペニシリウムは疫病や白さび病菌の天敵菌です。

これらのカビの出す酵素によって、生えかけの雑草も同時にダメージを受け、また物理的に土が固まるので、しばらく雑草が発芽できなくなります。そこへ空かさずにエンバクを刈り敷きすることでさらに雑草抑止を図るつもりです。同時に米ぬか自体やイースト(パン酵母)、土壌から生えてくるカビ類は栄養に富むので、食菌性のトビムシやササラダニ、ヒメミミズなどが増殖します。トビムシは卵菌類(疫病、べと病)も食べてしまうので、これらの土壌小動物が増えることによって、病気の出にくい環境になることが期待できます。

米ぬかのC/Nは20近くあり、一気に無機化するのではなく、有機化と無機化が同時進行します。その意味は土壌生物による利用(=バイオマス化)の結果としてゆっくり無機化する経路をとるという意味です。

分かりやすい肥料効果を求める人は、米ぬかと土を混ぜて何日後、何週間後にアンモニア態窒素や硝酸態窒素が出るかを重視しますが、実際は硝酸態窒素まで分解する前から、追肥効果は出てきます。入れた有機物が分解するから効く(無機化した分が効く)という単純な仕組みではなく、有機物を施用した土層で土壌有機物(栄養腐植)⇄土壌生物⇄無機態窒素という窒素循環が活性化した結果として、作物が利用できる窒素分が増えるわけです。このときは作物は出てくるそばから吸い上げてしまうので、作物の根の届いている範囲の無機態窒素を測ってもほとんど増えたように見えないのがミソです。でも、ちゃんと生物たちの働き合いを経て、そこに作物も関わりながら効く。それは作物が関わろうと努力しないと吸えない養分なので、作物はあの手この手(根か?)で養分を引っ張り込むでしょう。その努力=根を働かせることが、根張り優先・リン酸ミネラル先行・炭素優先窒素後追いの生育となって、健康に大きくなるってことにつながるものと思われます。

そんなわけで、ボカシ撒布はバイオマス化を経ることで、雑草抑制、病気予防、根系の活性化・地上部とのバランス補正によるミネラル吸収の促進、そして追肥効果と何役もこなすことを期待して施用しました。

米ぬか15kgで400円なので、散布量90kg/10aとすれば、2400円/10aです。尿素1袋/10aで1800円なので、肥料代4200円/10a。エンバクの種子代と作付け部に撒いた砂糖代を合わせても6000円台で収まるかな。

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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