街づくり懇談会

波田町が松本市へ吸収された後、町時代に作られた都市計画はいったん白紙になりました。松本市としては、波田地区の都市計画を改めて作る段階となり、旧町時代の計画をベースにしつつも、実情にあった施策にするための説明会&意見を聞く場が持たれています。わたわた、興味はあったのですが、これまで他の予定と重なって出られずに来て、街づくり懇談会としてはこれが最終のようなので今回は参加しました。
街づくり懇談会記事

参加者は多かったです。60名はいたでしょうか。懇談会といっても、まず市の担当者が説明、住民からは意見や要望を言うというお互いに一方通行な場でした。質問には答えてくれますが、要望は基本聞くだけです。そのせいなのか、60名いたうち、発言した住民は4名でした。

うち1名の方が市の職員を叱りつけるような発言を繰り返していました。町時代に要職をされていた人であり、住民投票で自立を決めた波田町の方針をひっくり返して松本市へ編入される働きをずっとしてきた実力者で、波田地区で知らない人はいない有名な方。

市の説明は客観性がありました。現在までの人口推移は、町時代平成17年に作られた人口増加予測を下回っており、松本市全体でも既に人口ピークを過ぎており、人口減少に対応した街づくりが求められるという前提があるとのこと。波田においても人口増加を見越した都市開発は要らないと考えられ、松本全域的な都市計画ビジョンからいっても、波田地区の規模に見合った小規模な市街地化を想定しているというものでした。農地と集宅地が混在しているところについては、農業環境保全ゾーンとして開発を制限していく方向でというものでしたが、松本市全体でも厳しく市街化調整区域ルールを適用するのではなく、事情を加味して運用するというコンセプトのようです。

上記の有名な方の発言は、要するに町時代の市街化へ向けた線引き(用途地域指定)をそのまま市街化区域として飲めというものでした。農業環境保全ゾーンの意味は曖昧であり、虫喰い的に住宅地ができるのは避けるべきで、しっかり市街地化することこそ都市計画であると。その市街化範囲に残っている農地は中途半端なものばかりなので、優良農地として維持する必要はないと。そこに農地を持つ農家には税金として都市計画税が少々上乗せされるとともに固定資産税が高くなることになるが、それも税金がどれだけ上がるかということともに土地の資産価値が上がることを説明すべきだという意見でした。

一方、市街化区域となる可能性のある地区で農業を営んでいる方からは、税金がどれだけ上がるかの説明がないことへの指摘があり、シミュレーションなど判断材料を示すように要望が出されました。市の担当者からは資料はあるので今度(?)の説明の機会には提示するような回答がありました。

他に何か意見は?というところでシーンとなったので、わたわたは発言しました。
まず市からの説明について、わたわたが受け取った理解で良いのかを確認する質問をしました。

(1)町時代の用途地域(法的な拘束力はないが、緩やかに市街化を進める地域)の指定範囲について、人口や住宅建築が増加していくという実態も見通しもないことから、これを見直し、もっと限定された範囲に都市計画法に基づく市街化地域を設定したいという提案という理解で良いか。
(2)農業環境保全ゾーンというのは、宅地と農地の混在地区の農地をなるべく残していくという考えか。

そして意見として、
(3)農業を頑張って続けていこうという農家や波田地域に多い造園業者は地域の宝である。農地と住宅地が混在することも地域の特色とも言える。虫喰い的な開発は避けるべきだが、市街化区域の設定によって、農業や造園業などを続けていこうという人たちが続けにくくなってしまうことは避けてもらいたい。そのためには市街化区域の設定とともに生産緑地法に基づく生産緑地指定が有効に働くはずで、農家の自主的な判断によって、これまで通り農業を続けていく人が続けられる仕組みが可能になるはず。松本市として生産緑地制度を活用してはどうか。

(4)市街化地域を縮小・限定することは支持できる。しかし生産緑地制度を併用するのならば、先の質問者さんの言うように用途地域指定地区全体を市街化地域とした場合であっても、農家が自らの意志で農業を続けていくかどうか・農地として維持していくかどうかを選択でき、先ほど来の議論は全て解決するのではないか。制度を組み合わせることで、市街化を望む声にも農地保全を望む声にも応えられる道があると思うのだが、こうした情報提供を行って欲しい。

(5)農業環境保全ゾーンの説明は住宅地のなかにも農地をなるべく残していくということだと思うのだが、市街地化と生産緑地との関係で言っても、この地域に住む人々が「どのような地域に住みたいのか」を明確にしたうえで、改めて市街化地区や農業環境保全ゾーンのコンセプトを打ち出した方が分かりやすいと思う。農地と住宅地とが混在していることは波田の当たり前の風景であると思う。

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という発言をしました。質問にはその理解で合っていますとの答えでした。そして何故か意見に対しても回答がありました。
☆波田地域だけでなく松本市全域でも生産緑地制度はまだ運用していない。いずれ活用していくことは考えていたが、今回の都市計画の見直しに当たって活用することは想定していなかった。開発と保全とが両立するような提案というのも検討してみたい。
ということでした。少し空気が代わったなと感じ、今後の流れ、少し方向性が見え出したのかなと思いました。


終了後、途中で質問していた市街化予定地域に農地を持つ農家さんから声をかけられました。生産緑地制度なんて初めて聞いたということだったので、ざっくり説明したらなるほどなということでした。その説明をしているところに市の担当者も通りかかって加わり、生産緑地制度をこれまでの説明に加えてこなかった経緯を説明してくれました。またそこへこの懇談会に出席3回目という市民の方も加わり、「3回目にして初めてまともな意見が出た」と言っていました。そして懇談というからには「どんな波田地域にしていきたいのか」をそのに住む農家さんも交えて話し合う場が要りますねということで一致しました。さぁ、そういう流れがくるのか・・・。まぁ、来るものは拒まずです。

その後新聞社の方にもつかまり・・・・。あなたは一体どういう人ですかって(笑)

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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