三九郎づくり

三九郎(さんくろう)というお正月明けに行われる地域行事の準備に行ってきました。小学校5,6年の親子でつくることになってます。わたわたは上の子Tが小6なので2回目の三九郎づくり。前回も思ったのだけど、材料集めや当日の段取りなど、小学校2学年間だけしか関わらないわけで、少子化が進んでいる今日では三九郎に関するナウハウや材料を提供してくれる地域の協力者とのつながりが保てないように思います。今回も子ども3人目のお父さん(もともと地元の人)がいてくれたので何とか作れたけど、他所の地域からここへ越してきた人たちだけで果たして出来たのだろうか? こりゃ脚立がいるな〜ってなったときに、うちの持ってくるわっと果樹農家さんがいて助かったけど、年によってはサラリーマン家庭ばっかりということもあるだろうし、地区PTAだけに任せずに、町会か地区公民館がもっと関わるべくだな〜と思いました。もともとは子どもだけでつくるものだったと言うことがあるから町会の古い人たちは、そんなの子どもの行事だって言うかもしれないけど、すでに大人(親)がほとんどつくっている現実があるし、そもそも子どもが少なくなっているから、どうするの?ってことだけどね。

というわけで、記録写真を撮ったので、マニュアル的に三九郎づくりを追いかけてみようと思います。
(1)深く穴を掘り、丈夫な木を杭として打ち込み、杭に中心の柱をしっかりと固定する(中心の柱は埋めない)。杭は穴を掘って赤土が出てから、木槌でたたいてさらに打ち込むとぐらつかなくなる。中下原の土は黒土層が深く軟らかいのでぐらつきやすい。穴の深さとさらに打ち込むことがポイント。
三九郞1

(2)中心の柱には予め十字の木をくくりつけておく。丈夫な針金などをつかってがっちり固定する。荒縄のロープを2本結びつけておく。
三九郞2

(3)四方から斜めに柱を立てかける。十字の木の部分に互い違いにかかるように立てる。立てる間は荒縄ロープをうまく操って倒れないようにサポートする。柱が立ったら、横に木を結びつけ段を付けていく。四本プラス対角線の二本。
三九郞3

(4)二段目も同じようにつくる。本当は3段(奇数)が良いという話もある(笑)。
三九郞4

(5)上から順番にワラやダイズがら、剪定枝などを詰めていく。
三九郞5 三九郞6


(6)最後にイチイ、マツ、スギなどの青もので全体を覆って完成。
三九郞7



ついでなので、三九郎についてのうんちく。
全国的にも「どんと焼き」「さぎっちょ」「おんべ焼き」「あわんとり」「塞(さい)の神まつり」などたくさんの呼び名のある火祭りで、松本地域では、松本地方で道祖神の祭りを統括する神主「福間三九郎太夫」の名前にちなむと言われています。
全国的にみて最も原形の呼び名は、左義長(三毬杖、さぎちょう)で、小正月(=正月の望の日、旧暦1月15日)に門松や松飾りなどを焼いて、その火でお餅を焼き、食べ、無病息災を祈るというお祭りです。
三九郎では餅ではなく、「繭玉」と呼ばれる米の粉で作った団子を柳の枝に刺して焼いたものを食べます。

三九郎の名前の由来通り、道祖神の祭りとされる地域が多いようですが、民俗学的な見地からは、門松や注連飾りによって出迎えた御歳神を、それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるとされるとのこと(wikipedia)。どんと焼きの「どんと」には「歳徳」の字を当てることができ、歳徳神(御歳神)を祭る慣わしが主体であった地域ではそう呼ばれるようです。もともとは出雲方面が発祥で、これが陰陽師によって宮中行事に取り入れられて三毬杖(さぎちょう)となり、それが民間へ伝わったと考えられます。道祖神は、土地の産土神であったり、猿田彦であったり、幸神・塞神であったりといろいろな神さまと習合しているのですが、呼び名ともともとを辿っていくと、年神さまとも習合していたのですね。

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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