島根出張報告:農家交流会

日本エコビレッジ研究会(JEF)主催の自然農法の講演会のため空路にて島根入りしました。飛行機には数年ぶりに乗りました。諏訪湖に行ってきますと挨拶。
諏訪湖

出雲空港到着後、講演会は夕方からなので、お昼ごはん出雲そばをいただいてから、まず圃場視察会をしました。
農家や自然栽培に取り組む菜園家の方たちと合流し6名でNさんの畑を見ました。

Nさんは定年後に農的生活をされている方でした。基本的に不耕起・無施肥・無除草・草刈りのみというスタイルで、川口由一氏のやり方に近い栽培法でした。またニンジンなどいくつかの品目で種子を自家採種されていました。Nさんは観察がするどく、経験も積んでいて、この方は感性が良いなと思いました。あまり自然農スタイルにこだわっているわけでもなく、草が多いところではマルチをうまく使ったり、無理のない栽培で、作物にも人柄の良さ、マメさが出ているなと思いました。

夕方から講演会では、農家や菜園実施者ら20名くらいが集まりました。講演タイトルとしては「生物多様性の畑をつくって豊かな稔りを」という演題をいただいていたのだけど、わたわたの話は、畑それぞれの生態系は作物栽培を通して育っていくものであり、それは作物の都合、土の都合に合わせて栽培を通して働きかけていくもの。そうやって1枚1枚の畑はもともと生物多様性。つくるのではなく、活かすもの。畑という自然を育てていく多様な農法が自然農法と結びました。

不耕起とか無施肥とかの方法を自然農法と思っていた人たちには思いもよらぬ発想だったようです。この栽培方法がいいよという話ではなく、100の畑があれば、100の農法があるのが自然。でも確かに自然ってそうだよなと、素敵な投げかけができたかなと思いました。
参加者に大学の同級生がいて、18年ぶりに会って、懐かしかったし、地元に帰って17haの大規模有機栽培をやっているとのことで、わたわたも元気をもらいました。

翌日の午前中も圃場視察をしました。Sさんはもともとの農家。兼業で旦那さんは平日は働きに出ているらしく、普段はSさんが主体で畑をしているようです。段々畑で周辺の家々もみな親戚という典型的な田舎の地域。土地はそれぞれの畑が入り組んでいるのだけど、かなりの面積が一度耕作放棄されており、そこをSさんが再生しながら作物を作っていました。
段々ダイズ畑
野菜、豆、果樹など自給作物をやや大きくつくるというスタイルで、土地の特性や癖を読んだ配置になっており、素晴らしかった。様々なオリジナルの工夫がありました。畔管理も要領よくやってあり生産性が高い感じでした。少しアドバイスするとピピピっと頭の中で話がつながる人で、明るくて面白い人でした。こういう人って宝だなって思いました。

その後、JEFの直営畑も見に行きました。出来てまだ1年のJEF。畑も今年6月より開園であり、十分な土づくりができないままにスタートしたと言います。栽培方法は自然農スタイルというか、自農センターの育種圃場の栽培を真似ているとのことでした。かなりの作物が雑草にのまれており、多くの品目が生育不良でした。
JEF畑
一見すると耕作放棄地。自然農という見た目の形を優先していると思われました。その場でも講演においても、生産力を高めること、農法以前に全うに作物が作れることが重要であり、栽培そのものによって耕地生態系は育つという話をしました。ここはJEFにとっては、周辺住民やつながりある農家の皆さんへの展示圃場という位置づけもできると思われます。ならばなおのことまずは立派な作物を作ること、見学者に希望を与える畑にしていくことが大事だと思いました。総合的な研修の一助として、信州ぷ組の土壌診断強化勉強会などを案内していったら良いな、つなげていきたいと思いました。

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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