アンケートのコメント

先日の自然農法センター(わたわたの勤め先)で行われた公開セミナー・農場見学会で参加者に書いてもらったアンケートに面白い(?)コメントがあった。

キャベツ収穫期
わたわたは畑で説明員だった。キャベツの二毛作体系で育土(土づくり)をしてきた結果、あまり虫害がなく、大きくて美味しいキャベツができるようになったこと、具体的な方法やメカニズムとして想定していることなどを説明した。

その質問者は農業者ではないが、学生時代より有機農業運動を熱心にやってきた人。
「キャベツとライ麦の連作栽培は難題に一定の成果が見られるが、1作目1農地が固定するやり方として少量多品目栽培のローテーションには向かないような感じを受けた。規模としてどの程度の面積、何品目栽培を想定しているのか?」というもの。

わたわた「少量多品目栽培」には一言も言及していないのだけど。

この質問者の背景にある有機農業のイメージとしては、「少量多品目栽培」が理想になっているのだろうな。
だから作目・作型を固定するやり方では有機農業に向かないのではないかと言いたいのだろう。

少量多品目型であっても裏作の麦を毎年の連作にするなどしたら、育土になるので、少量多品目に合わせた体系は組めるだろう。ポイントはイネ科作物やダイズなどの完熟させる穀類・マメ類を必ず同じ作期でつくり(緑肥でもいいけど力は弱い)、その残さを次作物の栽培に役立てることにある。そして次作物もできるだけ固定する。完全な固定でなくとも、一定面積内に毎年同じ顔ぶれで配置されていれば良い。だからどうにでも組める話であり、規模、面積や品目数が限定されるっていうものではない。

面白いのは、この質問者のものの見方。

質問自体のなかに、自分の理想とは違うという想いが透けて見える。
「1作目1農地が固定されるやり方」というのは、わたわたが説明したものではなく、質問者が理解した内容を表現したもの。

この人、自分の見たいように見る、聞きたいように聞いているってことだろう。質問のようで実は私の理想の押しつけになっている。理解を深めたい、本質を捉えたいという心からの質問ではなく、見学したものをどう理解したら良いのか、自分の枠に合うように答えを見つけようとしている。規模や品目数の想定が分かれば私の持論とすり合わせられると考えているのだろう。それは自分の枠からだけの見方なのだ。

その枠を問うこと。常に自らを閉じ込める枠を壊し、自由でニュートラルな心で物事を受け取っていくこと。
大事だなって思いました。

コメント

そういう人って結構たくさんいますね。人のよいところをどんどん取り入れて、そうでないところはとりあえず置いておく、っていうことができない。どうしても自分のやり方、言ったとおりにやってないと気に入らない。ほっといてくれ、って感じなんだけどな~。
2011/09/26(月) 18:07:12 |URL|ばかぼんのパパ #- [編集]
展示会も講習会も全ては問いです。答えはそれぞれの未来にある。ただそれだけのことなんですけどね。
2011/09/26(月) 18:10:49 |URL|わたわた #ffuQZg8I [編集]

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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