ユキホマレ

今年は白大豆のユキホマレというのを作付けしてみた。北海道で育成された極早生品種で、岩手県で奨励品種になっており、小麦栽培後の7月播種でも10月には刈り取りできるという。そしてコンバイン収穫向きで成熟しても莢が弾けない性質があるとのこと。
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今年は小麦の後作にはできなかったけれど、試しに7月に入ってから播いた。写真右側の黄色い葉のついているのが、従来からつくっている黒大豆の「玉大黒」。これも7月上旬まきで10月中下旬には刈り取りできる品種。作業の関係でユキホマレは7月9日に播き、代替予想通りの成熟具合だけど、曇天続きで若干遅れ気味。

写真中央の既に葉の落ちているのがユキホマレ。これは作業の都合で7月11日に播いたが、玉大黒を追い抜いて、既に刈り取りできる状態になっている。そして特性通り、莢がはじけていない。
9月の草姿は枝豆品種みたいだったので、実際に枝豆として食べてみたけど、枝豆らしい風味はなくちょっと残念^^;;;

草姿は立性で、葉の茂り方としては、かなりコンパクトなので、大豆の力で雑草を抑えるにはちょっと力不足で、やはりドリル播種とコンバイン向きの品種なのだなと思われた。うちのような従来型の作り方で中耕培土で雑草を抑えるにはちょっと不向き。うちの管理機だと最低75cmの条間がないと中耕培土に入れないのだけど、この品種に合わせるには条間60cmで1輪管理機が必要。
そしてカメムシが多かった。最初から葉色が極く濃かったので、害虫出そうだなあと思っていたやっぱり。虫食いも多そうなので、選別も大変そうだなぁ~~

とはいえ、この早生性と莢のはじけない性質は素晴らしい! 玉大黒も鞍掛大豆(写真左端に見える葉の青々したやつ)も刈り遅れると莢がはじけてしまうので、この性質は取り入れたい。大豆の育種やってみるか、大豆の早生性は劣性形質らしいので、F2で成熟の早いもの、莢のはじけないものの二重劣性的なものを選ぶ必要がある・・・・。大豆の交配、来年挑戦してみようかな・・・・。

雨続きとダイコンの間引き

今年は9月中旬からほとんど晴れが続かず、雨ばかりです。8月末に植え付けたキャベツは当初乾燥続きでなかなか活着せず、最初の1週間はかん水に手を焼きましたが、あのカラカラの日々が幻のよう。
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9月5日播いたダイコンは順調に生育しています。雨続きで間引きが出来ずにきていましたが、ようやく間引きができました。写真は間引き前の様子ですが、3株から1株立ちにしています。
カボチャ跡地を連続で使用するマルチ栽培なので、3粒まきで初期生育させて、間引き1回で1本にします。
秋野菜は堆肥も使わない無肥料栽培ですが、ポイントは間引きまできるだけ大株にし、ダイコンの葉でマルチ穴が見えないくらいにし、1本1本も少々の風では倒れないくらいにしっかりしてから間引くこと。生育をよく観察し、ダイコンの力が充分に高まったら、間引きをするだけで充分に大きく育ちます。
これは特に雨が多い年は重要です。早く間引いてしまうと、雨で土が固まり、土と根が呼吸できなくなってしまい、根が土に働きかけて養分を生み出していく力が失われます。3本の矢よろしくダイコン3株が力を合わせて初期生育することで根と土が互いに土壌生物の住処ができる関係を築き、結果として養分が生み出され、雨にも負けない生活圏ができるのでしょう。そしてそれは適期の間引きで残された1本が引き継いでいくという流れです。

昔、無肥料草生栽培(畝間・通路に牧草や雑草が生えている畑での栽培)をやっていたころはマルチを使わないので5粒播きし、1回目の間引きで3株、2回目で1本にしていました。この場合は雑草もダイコンの周りに生えてくるので除草も必要ですが、ここには間引きの鉄則がありました。

まず播種前にはしっかりタネまきする場所は除草しておきます。発芽後、ダイコンのすぐ近くは丁寧に除草。除草を終えてから、畝間の草生帯を低く刈ります。
2日ほどすると、ダイコンがぐっと伸びてくるのが分かります。競合相手の草生の力が刈り込みで低下したことで、ダイコンが勢力を拡大せんと力を出してきます。

そうしたら間引きです。5株→3株、3株→1株の時に2回繰り返します。
そして1本立ちにしたあとは除草や草刈りは基本的には不要です。収穫期に入ったら、畑に入りやすくするために草刈りすることもありますが、生育促進のための草刈りは要らなくなります。ダイコン自体が周囲の草を抑え込んで育つので、勢いにのるダイコンの近くは雑草もあまり伸びなくなるのです。

これを逆にやったらダメです。ダイコンが混んできたから間引きついでに除草。それから草刈り。これは絶対ダメ。ダイコンの勢力を弱めてから、敵の力を削いでも、多勢に無勢となり、ダイコンが逆転できません。
今年のように雨続きで作業が滞っているときは尚更です。まず表面を草かきで丁寧に中耕除草して、酸素を供給し、ダイコンの呼吸を助け、次に草刈りをして、刈草でダイコンの周囲をうすくマルチ。ダイコンの勢い増加を確認してから間引きです。肥料を使わずに作物と土の力だけで育てるということは、根と土の結びつきを作業を通して高め、ダイコン自体が周囲の環境を使いこなす力をつけるように導くということです。

これは不耕起とか草生栽培、無肥料栽培だけの話ではなく、実は、有機でも化成でも肥料が入っていてもいなくても同じなのです。タイミングや雑草との関係がずれるだけで、観点は同じです。そして、どこがどうずれるのか、技術のポイントはどこになるのか、それを見越して働きかけしていく所作が農法になります。

だから、何をどう作ったって自然農法なんです。地球農法と言ってもいい。そこにどんな自然があるのか、人は何をしたらいいのかが違うだけ。読み解く姿勢は一緒でいいはず。目の前の作物(自然)を前にして、あるいはこの地球の上に立って、人の役割は何かと考え、日々を生きること。それを自然農法と呼びたい。だから地球上の農法で、自然農法でない農法はないはず。自然農法とは姿勢のことだから。そしてすべての農法は全部地球農法なので、やり方の違いで区別するのは自らの情報整理のためであって、差別のためではないですね。お互いの違いがリスペクトし合える農の時代を目指したいと思うのです。みんな違うから皆同じ。

長月朔日・天秤新月の日に。

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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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