研究者会議

28-29の2日間、有機農業参入促進会議が主催する「有機農業研究者会合2011」という研究会に参加してきました。有機農業に関わる研究をしている研究者と有機農家の事例報告とがセットになって、主に技術課題について情報交換していこうという集まりです。160人くらいの参加者でした。

学会のように大学や国・県、民間の研究機関だけでなく、農家のみなさんが多数参加されているのがポイント。研究報告も技術としてカッチリまとまったものではなく、現状報告・話題提供が主という感じでした。だから研究としてはそれなりに進んでいても、実際に農家への普及となるとこれから課題を拾いながら進めますということで、あまりかっこつけずに出しているなという感じを受けました。有機農業基本法では、有機農業技術は蓄積のある実践者と協力し合いながら、地域に合わせて作っていくことをうたっているので、そのコンセプトを具体化した集まり(全国版)の1つとも言えそうです。但し、研究者向けの専門用語も使う説明というか、その手の会議向けにつくったプレゼンの流用(?)があるので、会議のネーミングから言っても研究者向けの色合いは濃いかな。研究者に対して、県の普及に携わる人からは、高度な分析を前提にした技術だと現場対応が難しいといった意見が出されていろいろとやりとりがあり、こうした普及技術にする前段階からの議論を農家の前でオープンにやっていくことは大事なことだなと思いました。今までの価値観では、かっちり普及できる段階になるまではクローズドでやるべきだという考えもあっただろうし、農家も現実離れした役立たない研究をしているという批判をする風潮があったように思います。どちらも独りよがり。どんどん垣根がなくなってきているなと思いました。まぁ会議の趣旨から言えば、ここで現場を求める研究者と技術を求める農家との出会い、縁結びがあればいいなぁと思いました。

赤かぶ漬け

赤かぶを漬けました。うちで栽培しているのは「飛騨紅」という品種。長野県にも稲こき菜とか、羽広菜、木曽紫カブなどの蕪菜がありますが、硬いものが多いのです。稲こき菜や羽広菜は甘酢漬けよりも、長期漬けして発酵してきたあたりが美味しい(もともとの食べ方)。甘酢漬けなら、木曽紫カブを漬けたこともあるけど、食感で選ぶならやはり飛騨紅でした。

赤かぶ漬けはわたわたのオリジナルレシピです。まず蕪を丁寧に洗います。
飛騨紅蕪

半割や四割りにして、重量にして4%の塩で下漬けします。
飛騨紅蕪漬け込み

今日はここまで。重しをして数日で水が上がるので、その後に本漬けします。

本漬けは、まず蕪を取りだし、蕪から出た水分も別容器に移し、水量を測ります。
蕪を樽に戻す際に、元の蕪重量の6%の砂糖と、
蕪から出た漬け水の半量を酢に置き換えて樽に戻します。

1週間から10日ほどで砂糖がすべて溶け、蕪の内部まで紅色に染まったら出来上がり。

塩は漬け汁の半分を酢に置き換えることで辛すぎず、かといって日持ちも良い感じになります。
酢を蕪から出た水分で半分に薄めるので、ツンツンしないで食べやすい。

午前中は畑の片付けの続きでした。草丈2.5mまで育ったオクラは、鎌じゃ片付けが大変なので、
ナタを使ってみました。
ナタで残さ処理
林業家が使う枝打ち用のナタなので、太い株もと部分もガンガン砕くことができました。大正解。

オクラ跡地
結構残さも多いので、来年の夏野菜の作付け時点でも結構残っていることでしょう。
この跡地はトマトにしようかな。

越冬前の畑作業

今日も23日の畑作業の続きをしました。
K畑のライ麦播種
わたわたファームは全面耕耘はしませんが、それは不耕起にこだわっているわけではなく、不要なのでやらないのです。常に何かの作物や緑肥で畑を多い続けることで育土と地力維持をしているため、前後の作物が連続して重なっている場合は、畝の形を直す機会がとれない。ライ麦を播く前にはいったん作物がなくなることが多いので、畝上の雑草を除草し、通路の土を鍬で寄せて畝を整形しなおします。

畝の下の方は不耕起状態というか、夏作物の切り株や残根がそのまま残り、その上に雑草と土が混ざった層が乗っかってるような畝になります。で、畝肩にライ麦播種。暖かい季節にこんなぐちゃぐちゃに有機物と土が混ざった状態を放置すると、もっと雑草が増えるし、ライ麦でもうまく育たないのですが、冬期は鋤き込み害が出にくく、雑草は再び根付く前に霜で枯れます。寒さも味方につけてます。ライ麦は、信州のこの時期の播種でも育つので、春までにライ麦の根が有機物を土化するのを助けてくれます。12月中に作物残さや枯れた雑草に米ぬかと凛々堆肥を平米200gくらい降りかけておけば、ばっちりでしょう。ついでに苦土資材(水マグ系)を苦土成分量で平米20gを腐植資材と一緒に撒いておけばいいかな。昨年、様子を見てみたわたわたの感覚では、腐植と一緒に水マグを使うとソフトに交換性塩基に入るように思われます。通常の緩衝能による塩基付加というのは、無理矢理というか圧倒的な物質量をかけて、平衡反応を付加側に偏らせる技術なんだけど、天然状態では塩基が土壌に付加するときは腐植酸が関わっているはずなので、そのもとでの付加技術って研究もされていないんじゃないかな。CECが大きい場合や適正pHの範囲内で少しだけ塩基バランスを直したいという場合は、より緩衝能が強く働くので、無理矢理も大きくなる。すぐに欠乏状態を直したいというのでなければ、数ヶ月とか数年かけてやんわりと作土層へ付加する方法があっても良いだろう。

巣立ち

今日は霜月の新月。はじまりの日。
職場の研修生たちの研修報告会&研修終了式があり、本科研修生5名+短期研修生1名が無事卒業しました。
研修報告会
研修レポートも間に合い、発表も立派にこなしていました。頼もしくなったな〜。
まずはおめでとう、そしてありがとうございましたです。

終了式後のお祝い昼食会では、それぞれの今後の抱負やお礼の言葉、職員たちからも贈る言葉があり、笑いあり、涙ありの楽しい時間を過ごしました。

わたわたの贈る言葉はこんな話でした。

毎年、いろいろな研修生が来てくれます。みんな個性派揃いです。だから研修生と一括りで呼ぶとしても、それぞれの人と私との関係というのは、だれひとり同じ関係はないと言えます。ひとり、ひとりにかける言葉は異なり、伝える内容は違います。その関係を通して私のなかにある伝えるべき言葉が引き出される、深めるべき内容が明らかになるのです。個性がいろいろな分だけ、いろいろな関係ができ、その分、自分の中身が明らかになる。
だから、研修生の理解が進まないことや何か作業の失敗があったとしたら、そのことを通して、私たちは課題が見えるし、伝える知恵が湧いてくるし、乗り越えたら身についていくことになる。本当にありがたいことだと思います。問題毎に問題が見え、乗り越えるポイントを教えてくれているとしたら、問題事は問題でしょうか。
問題事は実はありがたいこと。ありがたいは、滅多にない、有り難いという意味であり、これから就農に向けて進んでいけば、いろいろと問題事は出てくるでしょうけれど、そんな時はうわっありえね〜と言いつつも、有り難いと受け取り、そこから自分の内面のこと、整理すべき課題があることを学んで、乗り越えていって欲しいと思います。今日までありがとう、これからもよろしくです。ありがとうございます。

職員からの贈る言葉の最後は、教育担当職員のS氏の「何年後かには、研修生の所外研修の視察先として、皆さんのところにうかがいたいです。」で決まりました。そうだな〜、卒業生が自立していけば、彼らは無償で視察を受けてくれるだろう。そうやって卒業生が研修生を育ててくれる関係へと回り回ってつながっていくってこと。そういう奉仕というか、ただギフトしていくことの循環がこれからの社会を動かしていくことになるんだな。既に芽吹きは始まっているな、そう感じたのでした。

カレンダー

10 | 2011/11 | 12
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

わたむすび

最新記事

プロフィール

わたわた

Author:わたわた

わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示

カテゴリ

月別アーカイブ