fc2ブログ

信州ぷ組果樹組視察会

信州ぷ組の果樹組視察会がありました。
ぷ組果樹組視察会

まず東御市に集合し、ぶどう・りんご農家3軒(ぷ組メンバー2+視察会初参加1)を回りました。東御市は古くからの巨峰の産地です。皆さん巨峰を中心にぶどうに取り組んでいます。自分にあった施肥技術の構築、新しい品種への更新、ぶどうと両立できるリンゴ導入の進め方などが課題になっていました。りんごについてはリンゴに取り組んでいるぷ組員からのアドバイスができていいなと思いました。

次は一気に中信地区へ移動しました。車5台で東部湯の丸ICから上信越道、長野自動車道をかっ飛ばし、塩尻北ICで降りて松本市今井へのぶどう/りんごのメンバーのところへ行きました。ぶどう園は昨年よりも明るく樹が生き生きしている感があり、土とぶどうの樹とが栽培者に応え始めたんだなという印象を持ちました。

お昼を挟んで塩尻のメンバーぶどう農家2軒を回りました。
果樹の場合、品目は同じでも地域によって作り方が違うし、経営によって目標も違います。また品種が同じでも土や樹の樹齢やこれまでの管理によって樹ぶりも異なってきます。なので、課題も本当にそれぞれなのです。しかし他人からのアドバイスや他人の圃場を視察してから自分の圃場を説明しようとすることは、自分では気づかないものを引き出してくれることがあります。今回も自分の歩みの位置を把握するのに役立つ視察になったと思いました。

次は再び高速道路にのり、上伊那郡宮田村へ移動し、メンバーのリンゴ圃場を視察しました。
そのリンゴ園はわたわたもたまに訪れるのですが、本当に気持ちの良いりんご園です。昨年は病気で苦しかったのですが、今年はリンゴも健康で果実の充実も良さそうでした。東御でリンゴに取り組み始めたメンバーには先行して取り組んでいる技術がみれて大いに参考になったと思われました。

視察後、近くの集落センターでミニ検討会を開きました。
シナノレッド
まず極早生〜早生の品種を食べ比べしました。すでに極早生種は収穫期を迎えています。
写真はシナノレッド。この時期のリンゴとしては赤く、爽やかな酸味とたっぷりとした果汁があるのが特長です。

検討会では、品目や栽培法を絞った研修会ではないので、相互に視察しての感想や気づいたことをそれぞれ述べてもらい、それに対して皆がコメントするというスタイルで進行しました。視点が多様であり、いい意見交換ができたなと思いました。自然とそうなったのですが、いい流れでした。

果樹の具体的な課題は本当に人それぞれなのですが、共通することは、日々の実践、勉強会そしてこうした視察研修を通して、全体を捉えるイメージ力を高めていくことかなと思いました。果樹は1年でリセットされる野菜などとは異なり、品種の特性に加えて、前年、前々年の影響で今年の特長が現れ、今年の管理の結果が来年、再来年へとつながっていきます。そして1本の樹の時間軸があり、園地全体がどのように変わってきたか、変わっていくかという園地全体の空間軸があります。果樹園という時空間で果樹がどう育っていくのか、その全体をイメージしながら、今年の管理、今日の管理を考えていくという力が必要だと思います。当然、天候・気象条件や様々なアクシデントはあるけれど、基本となる方向を見失わなければ、ぶれ幅を見積もることもできる。樹のリズムで時空間を捉え、自分が今年いる場所を知ることだなぁと思いました。

地球暦的に言うと、木星1周の12年が果樹園の時空間把握に使えないかなと思いました。12年1周の円盤状カレンダーというのもいいかもしれない。



スポンサーサイト



カレンダー

07 | 2011/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

わたむすび

最新記事

プロフィール

わたわた

Author:わたわた

わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示

カテゴリ

月別アーカイブ