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八百万の山々

山と山の境はないけど、1つの山は確かにそこにある。1つの山にもいくつかの頂があって、それぞれに名前があるのは、明らかに他と区別できる特徴があるからなのだけど、それらの頂1つ1つがそれぞれ山なのでなくて、1つの山の具体的な存在の仕方なのだ。松本の西に見える高い山々を指して、北アルプスってどの山ですか?って質問はナンセンス。見える高い山全体が北アルプス。でも北アルプスってどんなものなのか?って知ろうとするなら、1つ1つの山が北アルプスを特徴づけているので、1つ1つを知り、その連なりや配置、歴史を知っていくことで北アルプスが理解できるようになる。

同じように平地と山の境はどこかと言えば、近くに行けば行くほど分からなくなるが、山は確かに山。平地は平地。しかしそれらは地続きであって、実は日本の本州というでっかい島の具体的な存在そのものなのだ。

日本人の源流的な自然観では、それぞれの山々、川、湖、田んぼ、畑、各家々、道、獣、イネ、全てに神々がいると考えられてきたという。しかしそれらは全く別々の存在なのではなくて、1つの山脈の各山のように、本州の各地のように、本体は全体として1つの存在なのだけど、具体的に目の前に現れる形としては、山や川やイネや人の形をとって現れ、全体を豊かに表現しているものと考えてきたと言えるのだろう。日本人のイメージしてきた自然=神という考え方は1神にして多神、多神にして1神とも言われる。人知を超越したスーパ能力者というものではなく、分厚い書物で説かれる存在でもなく、ものすごく具体的。そして地味。なにせ目の前がそれ。八百屋さんだ。
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わたわた(いしわたかおる)です。料理と野菜を育てることが大好きです。何気ない日常も全てこの地球の表現の1ページ。生命と進化の星、地球を表現すべく、日常の1つ1つに心を込めて「生きる」をやっていきます。

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