元肥なしでカボチャを育てる

こんな若い苗で植えています。6cmポットに移植して5日間以内の育苗日数。
若い苗は必要な養分は少なくて済むし、直根がどんどん伸びるので、本葉が4枚くらいになるころから肥料が入っていなくてもどんどん草勢が出てくる生育になる。
ちなみに欠株を捕植するためにちょっと大きな9cmポットに移植して、本葉3.5〜4枚くらいまで育苗してから植えると、植えてからしばらくは動かない。老化苗ではなく、いわゆるいい苗なんだけど、いい苗じゃダメなんだ。

畝間に緑肥を生やしたり、元肥ゼロだったりは、後々のカボチャの生育の助け=栽培の手段と考えて取り入れており、無肥料を目的にしているわけではない。但し、そのような初期生育環境でもカボチャが難なく育つためには、カボチャ自身の力を活かす栽培方法の組み上げが必要なのだ。
栽培全体を考えずに形だけ肥料を入れないとか、草を生やして刈り敷きするとかやってもたぶんうまく育たない。カボチャの特性、その地の土の特性、その時季の特徴を踏まえ、そこで育つことが当然な状況が現場に現れるように種々の技術・技芸を組み合わせて1つなぎの農法に紬上げるのが自然農法なんじゃないのかな。肥料や農薬というのは手段・ツールであってそれさえ使わなければ、自然農法なんで考えは不自然だろう。人間の使う手段で線引きするのではなく、現場で何が起きているのか、カボチャがどう育っているのかに即して技術を組み立てることが、最もシンプルな、自然な考え方といえるだろうう。
スポンサーサイト